EU加盟国であるマルタ共和国は、iGamingに関する運営ライセンスの発行国だ。200社を超えるiGaming企業がマルタ共和国を本拠地として、ソフトウェア開発やオンラインカジノの運営などを手掛けている。
iGamingとは、オンラインカジノやブックメーカー(またはスポーツベット)、オンラインポーカーなどの総称。DX事業ともいえるだろう。
マルタ共和国では、iGaming産業を国の主要産業として、各国の企業を積極的に誘致している。
iGamingに関する業界の最新技術やトレンドなどについて、展示やカンファレンスを行う「SiGMA」には、コロナ禍においても約400社が出展、1万2,000人以上が会場へ集まった。
コロナ禍において、iGaing業界は大きく売上を伸ばしており、今後も目を離せない業種に成長している。
「SiGMA」のカンファレンスでは、フィンテック(金融テクノロジー)をテーマとして、暗号資産を使った決済方法や金融犯罪に関する講演、ブロックチェーンに関する講演など、iGamingを支える基幹技術に関する講演に注目が集まっていた。
オンラインカジノの市場規模は、世界で約7兆円、それ以上ともいわれているが、その10%以上の市場を持つといわれているのが日本市場。
2兆円を超えるモバイルゲームアプリの市場を持つ日本に対し、世界各国のiGaming関係者が興味を強め、日本市場への進出を考えているのだ。