太陽が沈んだあとは誰がカジノ王となるのか?
現時点で、日本にはカジノが存在しないので、多くの日本人はカジノを理解していない。日本人が頭に思い描くカジノは、強制捜査が入った歌舞伎町の違法なカジノのニュース映像や、カジノ映画の1シーンくらいでしょう。自らの体験もなく、偽物の映像を見て反対する方々が多いのは、現実逃避にしか思えません。
さて、カジノVIPの世界は、カジノに行ったとしても、原則的には見学することが許されず、取材申請しても認められない秘密で一杯の世界です。
カジノ内はプライベートな情報が漏れないよう、常に注意を払っているので、携帯を使った撮影も禁じられています。
VIPが集まってくるVIPルームは、一般のフロアと比べて、更に厳しく管理されていたので、逆にいえばそれだけ安全な空間といえるでしょう。
今回、各所の協力を得ることによって、カジノVIPの写真を入手、従来は開示されてこなかったカジノVIPの世界を伝えていきたいと考えます。
そもそも、カジノVIPは大きく分けると2種類に分けられる。
①カジノ運営会社が直接運営しているVIPルームと②カジノ運営会社から部屋を借りてVIPルームを運営しているジャンケット業者…以上の2パターンに分かれる。
カジノ運営会社が直接運営するVIPルームを顧客が利用する場合、メリットとしては、バカラなどで遊ぶと、勝敗を別として、利用した金額に応じて渡航費や宿泊費、食費までも一部または全部をカジノ側が負担してくれる。
当然、VIPルームを利用できるし、送迎サービスなども利用できる。ジャンケット事業者を顧客が利用する場合は、カジノ運営会社は顧客を集めて売上を高めるため、施設の一部をジャンケット会社に賃して、売上向上を狙う。
VIPルームの契約内容はケースバイケースだけど、売上を両者で決めた比率でシェアする方法が一般的。
プロモーションやマーケィングなどはジャンケット事業者が負担。施設関連の費用やディーラー人件費類は、カジノ運営会社が負担という場合が多いようだ。
マカオのジャンケット会社の場合、顧客に対して金貸しや送金まで、ジャンケット会社が対応していた。
このような業務をジャンケット会社が担ってきた歴史があり、カジノ運営会社はリスクの多い業務をジャンケット会社へ担ってもらい、業績を安定させ、法令を遵守しつつ、ジャンケット会社も利益を生み出してきた歴史があります。
混沌とするアジアのカジノ新たな王は何処に立つのか?
なお、ジャンケット事業者が管理するVIPルームを顧客が利用するメリットは、カジノ運営会社のケースと同様、一定の金額を利用することで、渡航費や宿泊費、食費などもジャンケット会社が負担してくれるという部分。また、全てのジャンケット会社が対応するかは不明だが、送金や貸金のサービスまで対応している業者が多いようだ。
カジノVIPルームで遊ぶとなれば、必然的にバカラで遊ぶことになる。稀に他のゲームで遊べる場合もあるけれど、アジア圏のカジノVIPルームでは、バカラしか待っていないのが実情。
そして、カジノVIPルームで必須な仕組が「ローリング制度」。