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ポーカーディーラー板垣詩乃に密着インタビュー

「ポーカーディーラー板垣詩乃に密着インタビュー」の概要

「RIC GAMES ROPPONGI」でディーラーとして活躍する板垣詩乃さん。ディーラーという仕事の魅力を語る

日本を代表するディーラーに!?

――ディーラーという職業に興味を覚えたのは何がきっかけだったのでしょうか?
詩乃 札幌にアミューズメントカジノの新店舗が開店すると、新店舗のオーナーさんに教えてもらったんです。
もともと、オーナーさんと知り合いだったこともあり、「手伝って欲しい」と言われたのがきっかけです。
ですから、最初はディーラーという仕事が何なのか、何も分からない状態からスタートしました(笑)。
ポーカーについても理解する必要があったので、実際にポーカーをプレイするようになったのですが、根が負けず嫌いだからか負けると悔しくて、ポーカーの魅力が分かるようになるにつれて、ディーラーという仕事も楽しいと思えるようになりました。
オープンするまでの半年間は、ディーラーに必要なスキルを身に付けるため、毎日のように練習していました。


――オープンして「中の人」になってみると、プレイヤーとは違った景色があったと思うのですが、いかがでしたか?
詩乃 実際にお客さまを相手にするのと練習では、こんなに違うのかと思いました。ポーカーはイレギュラーなことも起こるので、最初の頃はお客様に怒られることもありました。イバラの道すぎて、メンタルがやられる時もありましたね。
自分がミスをしたから怒られたり、怒鳴られたりするわけですが、帰宅して思い出して泣いていたこともありました(苦笑)。
――辞めたいと思ったことは?
詩乃 怒られるのが嫌すぎて、逆に「絶対に覚えてやる!」って、燃えていました。
毎日トランプを触って、今でもシャッフルとピッチングはやるようにしています。
手になじませるというか、触っていることでカードとチップと友だちになる感覚?
――『キャプテン翼』でいう「ボールは友だち」みたいな感覚ですかね(笑)。
詩乃 友だちになれば大丈夫です(笑)。ディーラーになった当初は、計算ができずにテンパる人も多いと思います。私自身も計算が苦手で、オールインが連続するような状況になると、頭がパニックになって、最初は不安でした。
でも、そういうときこそフラットな気持ちが大切だと思います。フラットな気持ちで臨むと、テンパらなくなり、少しずつ苦手意識が克服されます。あとは、経験を積んで数をこなして、慣れていくことが大事!
――詩乃さんのような若い世代から「場数が大事」と聞くと、うれしくなります。
詩乃 やっぱり怒られたり、怒鳴られたりして辞めてしまう子もいます。
でも、そこでめげないで欲しい。そこから先にディーラーの面白さ、楽しさが待っているから。ポーカーは、一つのテーブルで最大9人がプレイします。その9人は年齢も職種も違っていて、普通に生きていたら出会わなかったはずの人たちに出会えて、コミュニケーションを取ることができる。私は、長く接客業をしてきたこともあるので、コミュニケーションを取るのが好き。
ディーラーは出会いのツールだと思うし、いろんなお客さまに出会える。こうやって取材していただくのもディーラーになったからですよね。


――子どもの頃の夢って、何でしたか?
詩乃 とくに夢はなく、何かにハマることもなくて、部活はバドミントンとダンスをしていたのですが、部活より友だちと遊ぶことに夢中でした。
せっかくの10代だから、全力で駆け抜けるみたいな……勉強もできなかったから、高校も途中で辞めてしまい、アパレル業界に入りました。
その後は居酒屋で働いたり、アロマエステのお店で働いたり、自分の意志で高校を辞めたので後悔もありません。どちらかというと、若い頃から社会に出たことで、たくさん学ばせていただき、今の自分があるのは、その判断があったからこそだと思う。
――めちゃくちゃしっかりしているじゃないですか!
詩乃 いえいえ、私は勉強をし続けたり、部活をし続けたりできなかったから、一つのことを続けている人をリスペクトしています。私にできないことをしているから。逆に、私はいろんな経験をしたかった。その中で出会ったディーラーという職業は、私が初めてハマったことです。

――寄り道したからこそ出会えるものってありますよね。どうして札幌から東京に?
詩乃 1年ほど札幌でディーラーを続けていると、「北海道グランプリ」という北海道で行われる大きなポーカーの大会があったのですが、その会場で「RICGAMESの六本木店をオープンする予定だから、そこで働いてみないか?」と声を掛けていただきました。私も東京に行きたいと思っていたので、「是非、お願いします!」って、即答でした(笑)。
――実際に東京でディーラーとして働いてみて、どんな印象を持ちましたか?
詩乃 私は札幌が大好きですけど、やっぱり東京って最先端ですよね。上京して1年ほど経ちますが、東京でしか体験できないことがあると思います。東京は可能性しかない!RIC(GAMES)は、アミューズメントカジノの中でも、かなり洗練された空間だと思います。お客さまが楽しめるようにテーブルとテーブルの間もゆったりしている。お客さま同士がリスペクトし合っているし、ポーカーに対してすごく真面目な方が多い印象です。
私は、六本木店に来る前は新宿店で働いていたのですが、お客さまたち同士がすごく仲良くて、経営者の方や学生さん……本当にいろいろな人が来店されますが、みんなで一緒に飲みに行ったりするくらい仲が良かった。そういう関係性があるから、私が東京で働き続けられているのは、お客さまのおかげかなって思ったりします。
――海外のカジノ、とくにポーカーは大人の社交場的な雰囲気があります。とりわけ日本はアミューズメントですから、和気あいあいとした雰囲気が強いですよね。
詩乃そう思います。いろいろな人の考え方


CASINO japan Vol.32に掲載中!

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この記事の監修者

日本で唯一のカジノ専門誌「CASINO japan®」の発行主として、日本のカジノIR業界の情報を毎日発信しています。

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